一歩進んだ英文法 ~中間動詞とは~

どうも、けていです。

今日は面白い英文法について紹介したいと思います。

それは「中間動詞」です。

聞きなれない言葉でしょうが、日本の学習指導要領には含まれていない範囲であるためそれも当然だと言えるでしょう。

 

wikipediaによると、以下のように説明されています。

中間動詞(ちゅうかんどうし、middle verb)とは英語においてある他動詞自動詞として用いて、他動詞として用いた時の目的語を主語とすることの出来る動詞であり、 中間態(middle voice)を形成する。

英語の動詞は能動態、受動態、中間態の3種に大別でき、その存在比における中間動詞の割合は非常に高いが~...」

 

さすがに文章だけでは分かりづらいので有名な単語sinkの例を挙げます。

①The submarine sank the battleship.(潜水艦は戦艦を沈めた)

②The battleship was sunk by the submarine.(戦艦は潜水艦によって沈められた)

③The battleship sank.(戦艦は沈んだ)

 

これらはすべて「戦艦が沈んだ」という出来事をsinkという単語で表現しています。

①の文章ではsinkは目的語the battleshipをとることで他動詞として働き、一方で②は、①の文章を受動態で表現していることが分かると思います。

ここで③の文章を見ると、①の目的語the battleshipが主語になり、①で他動詞として働いていたsinkが自動詞として働いています。

このように、

他動詞の目的格が主語になり、その他動詞が自動詞として働くことができる、

そういった動詞を「中間動詞」と呼んでいるのです。

 

一応sinkの用法を載せておきます。(Oxford Learner's Dictionaries より)

[intransitive] to go down below the surface or towards the bottom of a liquid or soft substance

自動詞-液状または軟らかい物質の表面下または底に降りること。

 [transitive] sink something to damage a boat or ship so that it goes below the surface of the sea, etc.

他動詞-船や船を傷つけて海面以下になるように何かを沈める。

 

他にも中間動詞と呼ばれる動詞はいくつかあります。

fill,cook,empty,increase,decrease,develop,move,begin,rip,hurtなど。

ただし「中間動詞」とよばれるものは「出来事を表す動詞」であるということに注意が必要です。sellも同じように三パターンの文章を作ることが可能ですが、sellは中間動詞とは呼ばれていないようです。これにはまた機会があれば触れたいと思います。

 

読んで頂き有難う御座いました。